神奈川県三浦市に点在する三浦七福神。お正月には七福神初詣に多くの参拝者が訪れる。開運求めて七難則滅・七福即生、七福神めぐり。
日蓮宗の高僧日朗上人の弟子である日範上人を開山として、鎌倉時代の弘安7(1284)年に建立された。この日範上人は100歳を越える長寿を全うしたということで、山号を「壽福山」、寺号を「延壽寺」と名付けた。日範上人は当寺で入寂し、本堂前の松の根本に廟所がある。本堂には本尊の「釈迦如来・多宝如来」が安置され、右手には木像の「壽福大黒天」が、左手には「鬼子母神」が、それぞれ厨子の中に祀られている。
江戸時代の文化年間(1804〜17)に日龍上人が一刀三礼の儀をもって彫られたもの。俵の上に打出の小槌を持ち、袋を背負った姿でどっしりとして黒光りしている。古代インドでは「戦争・闇黒」の神だったが、仏教に取り入れられてからは「寺院の守護」「生産豊饒」の神に変化した。「富貴」「長寿」特に食生活を約束する神として、日本では恵比須尊と並んでよく信仰されている。
宗派:日蓮宗
住所:三浦市初声町下宮田3403
電話:046-888-1815
交通:宮田バス停より徒歩10分
壽福大黒天‐インドの神